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最終更新日：2025年1月4日
JavaScriptは、HTMLに動的な表現を与えることを可能とするイベントドリブン・インタプリタ型スクリプト言語です。JavaScriptとは言いますが、Javaとは異なる言語です。
JavaScriptは、ブラウザに組み込まれているので、動作環境をダウンロードするといった導入作業は不要です。エディタ(WORDでもメモ帳でもOKです)があれば、即開発作業を始めることができます。ということで、文科省から高校教育の情報科目で扱う言語に指定され教科書も発行されているのですが、一見とっつき易く見えるスクリプト言語とは言っても、底が深く、扱う内容が多種多様で広範囲に渡り、また、セキュリティ上の制限もあり、私は、JavaScriptは責任感を有するプロの専門家向けのシステムであって、高校の授業には向かないと思います。物理の素粒子分野もそうですが、JavaScriptは入試の題材としても不適当だと思います。
ホームページ制作を高校の授業で取り上げるならHTMLとCSSで充分で、JavaScriptに踏み込む必要はないと思います。JavaScriptを高校の授業の題材として取り上げる場合は、複写生成物をネットに流せば著作権法違反に問われるし、包丁が料理に便利だからと言って人を傷つける道具にして良いわけがない、のと同様に、できるからと言ってやって良いことにはならない、ということを、セキュリティに関して厳重な指導を行うように要望します。当サイトでは、特にセキュリティ上の問題点について踏み込むことはしません。教科書では避けているDOMツリー関連のdocumentオブジェクトについても解説を書いています。
JavaScriptの基本的な文法はＣ言語に近く、Ｃ言語に習熟している向きには、スコープなど注意点はありますが、扱いやすい言語だと思います。ただ、初めてプログラミングを行う高校生は、オブジェクト指向やイベントドリブンについてしっかり理解することが必要です。
下記の解説中に、幾つかのテスト・プログラムへのリンクが出てきますが、JavaScriptのプログラムは、HTMLファイル内に置くので、リンクをクリックするとHTMLの表示に移ってしまいます。ソースを表示するには、ブラウザがGoogle Chromeの場合、HTML表示中に、[F12]キーを押して、開発ツールを起動し、ソース表示させてください(コンソール・オブジェクトを参照してください)。コピー＆ペーストもできます。また、幾つかのテストをまとめているのでご注意ください。
(1) JavaScriptの基本
JavaScriptを始めるにあたり、HTMLの書き方、JavaScriptプログラムの書き方を説明します。
(2) JavaScriptの文法
JavaScriptの文法について説明します。if文、while文、switch文など、Ｃ言語に似ていますが、オブジェクト、例外など、JavaScript固有の考え方のようなものがあります。
(3) JavaScriptのユーティリティ
JavaScriptには多種多様な組み込みオブジェクト型があり、そのメソッド、プロパティを使ってプログラムを作成します。豊富な機能を網羅的に説明するのは難しいので、ここでは特徴的なものについて説明します。
(4) 描画関係
JavaScriptの特徴として、ウェブサイトの中に図形描画、アニメーションを行うことができる、ということが挙げられます。実現するためのキャンバス・オブジェクトの機能、イベント処理の使い方などを説明します。
(5) アニメーションへの応用
キャンバス・オブジェクトの機能を利用したアニメーションの簡単な例について説明します。
(6) JavaScriptのデバグ
JavaScriptには、PythonやC言語のようなデバガはありません。そこで、Google Chromeブラウザの開発ツールを利用します。ここでは、開発ツールの使い方について説明します。
(7) JavaScriptの読み込みについて
JavaScriptは、HTML自体のロードとの関連で、どのようなタイミングで読み込み、実行するべきかについて注意が必要です。
(8) 同期処理
非同期動作するイベントドリブンのJavaScriptで同期をとる方法を考えます。
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