京大理系数学'24年前期[2]

を満たす複素数xと、を満たす複素数yに対して、とする。このような複素数zが複素数平面において動く領域を図示し、その面積を求めよ。


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解答 説明しにくい問題なのですが、以下では三角不等式を利用します。

αβが実数のとき、
三角不等式
が成立しますが、αβ複素数のときにも、三角不等式が成立します。複素数平面上の3αβについて、0αβがこの順に一直線上にあるとき()を含め、として、三角形の2辺の和は他の1辺より大きい(三角形の条件を参照)ので、の場合を含めて、
が成立し、
三角不等式: ・・・()
が成立します。また、を固定し、αβの間の角を変化させると、は、を満たすすべての実数rの値をとり得ます。

より、yは、を中心とする半径3の円周上の点です(複素数平面を参照)(極形式を参照)θは任意の実数、として、と表せます。より、
に代入すると、
2で割ると、
 ・・・@
θが変化するとき、0以上1以下のすべての実数の値をとり得ます。三角不等式でと見ると、と@よりであって、

とすると、と@より、
 ・・・A
 ・・・B
であって、
A,Bより、
は、以上以下のすべての実数の値をとり得ます。
zは、を中心とする円周上の点ですが、その半径は以上以下のすべての値をとり得ます。
以上より、複素数
zが複素数平面において動く領域は、を中心とする半径の円から外側であってかつ半径の円から内側です。図示すると、右図黄緑色着色部(境界線を含む)。その面積は、
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