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最終更新日：2025年1月5日
正規表現は、検索を普遍化して行うためのツールですが、詳しくは「正規表現」でネット検索してみてください。JavaScriptの正規表現では、パターン文字列を'/'～'/'の間に書くようになっています。正規表現クラスのconstructorを用いて、
var reg1 = new RegExp(/[a-z]+(\d{3})[a-z]+(\d{3})[a-z]/g);
のように書くこともできますが、
var reg1 = /[a-z]+(\d{3})[a-z]+(\d{3})[a-z]/g;
とようにする方が簡単です。末尾の'g'は、探索を文字列全体に渡って行うように指示するフラグです。'g'を付けないと、探索は最初に一致するものを見つけたところで終了してしまいます。フラグは他に、'i'(大文字/小文字の区別をしないで探索することの指示)，'u'(unicodeを考慮した探索を指示、漢字を含めた探索が行えます)があります。正規表現のテスト・プログラムはこちら。
正規表現のメソッドで重要なものは、testメソッドとexecメソッドです。
testメソッドは、正規表現で書かれた探索文字列が対象文字列の中に存在すればtrue、存在しなければfalseを返すメソッドです。
例えば、URLが正しいかどうか正規表現オブジェクトのtestメソッドを使って確認することを考えてみます。URLの先頭は、プロトコルを指定する"http://"あるいは"https://"です。これをチェックするために、正規表現の最初の部分は"^http(s)?:\/\/"とします。次にサブドメイン名"www."があるかどうかチェックするのですが、苦学楽学塾サイトhttps://kgkrkgk.comのようにサブドメインを作っていないサイトもあります。なので、ドメイン名そのものをチェックします。ドメイン名には全角文字を含まないことを確認するために、"[^\u3000-\uFFFF]"とします。
トップレベル・ドメイン(分野別ドメイン".com"とか国別ドメイン".jp"のことです)の前に'.'が最低1つは入るので、検索文字列の中に'\.'があるかどうかのチェックを含めます。'.'の前にサブドメイン名もしくはドメイン名の英文字が来るので、'\.'の前を、"([^\u3000-\uFFFF]|\w)+"とします。'\.'の後ろにはトップレベル・ドメインが来るので、ここにも"([^\u3000-\uFFFF]|\w)+"を置きます。こうして、URLが正しいかどうか確認する正規表現は、
reg2 = /^http(s)?\:\/\/([^\u3000-\uFFFF]|\w)+\.+([^\u3000-\uFFFF]|\w)+$/;
となります。先頭の'^'は文字列の先頭、末尾の'$'は文字列の末尾を示します。'?'はその手前が0個または1個であることを意味します。'+'はその手前が最低1個もしくはそれ以上存在することを意味します。'/'を'\/'とエスケープ文字'\'を付けるのは、単に'/'とすると正規表現を示す'/'と区別できなくなるからです。同様に'.'も、正規表現において'.'が任意の1文字を意味するので、ピリオドであることを指定するのには、'\.'とします。
\wは[a-zA-Z0-9_]('['と']'の間の任意の1文字を示します。a-zはaからzまでのどれかの文字、A-ZはAからZまでのどれかの文字、0-9は数字という意味です。つまり、半角アルファベット文字または数字またはアンダーバー'_'の中の1文字)の短縮形です。但し、上記のreg2では完璧ななチェックにはなっていないので、URLチェックの正規表現については、ネット検索してください。
確認したい文字列をブラウザのURLオブジェクトとして設定できるか、という方法もネット上に紹介されていますが、誤ったURL文字列であっても何とか改変して認識してしまうようでうまく行きません。ですが、こんな苦労をするくらいなら、正しいURLかチェックしてtrue，falseを返すJavaScriptの関数を自作してしまった方がよいように思います。
というわけで、以下の例では、適当に作ったURL文字列http1とhttp2が、正しいかどうかを正規表現オブジェクトのtestメソッドを使ってチェックしています。
var http1 = "https://kgkrkgk.com/";
var http2 = "https://wwriruraあruabc.jp/";
reg2 = /^http(s)?\:\/\/([^\u3000-\uFFFF]|\w)+\.+([^\u3000-\uFFFF]|\w)+$/;
alert(reg2.test(http1));
alert(reg2.test(http2));
前者はtrue，後者は全角文字が混じるのでfalseになります。
正規表現オブジェクトのexecメソッドは、引数の文字列で正規表現を探索して成功すれば、探索位置を次の文字まで進めて、探索の結果を配列に返しますが、見つからないとnullを返します。次の例では、正規表現reg1のメソッドexecを文字列str5に対して適用して、文字列str5内の正規表現reg1のパターンを探索します。何回成功するか分からないので、whileループで失敗するまで繰り返して呼び出します。
var str5 = "0abc123defg456efg789hij910klm111nop213q";
var reg1 = /[a-z]+(\d{3})[a-z]+(\d{3})[a-z]/g;
var ar2;
while ((ar2 = reg1.exec(str5)) !== null) {
alert(ar2.length + ' ' + ar2[0] +' ' + ar2[1] + ' ' + ar2[2]);
}
reg1は、アルファベット小文字が1文字以上、さらに3桁の数字、アルファベット小文字1文字以上、3桁の数字、アルファベット小文字1文字の連なりを意味しています。これを文字列str5の中から探します。3回探索に成功しますが、各回ごとに、ダイアログに、
3 abc123defg456e 123 456
3 fg789hij910k 789 910
3 lm111nop213q 111 213
と表示します。各回、配列の要素の個数、配列の第0要素に探索がマッチした文字列、第1要素、第2要素に正規表現内でグループ指定した文字列(カッコでくるんだ部分に位置する文字列)が入っています。
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