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最終更新日：2024年12月31日
デバグする際に、勿論、要所にprint関数を置いてデバグすることもできますが、Pythonには、デバグ用の便利なツールが標準で準備されています。
それが、breakpoint()関数です。ver.3.7以降では標準装備されています。プログラム内の要所にbreakpoint()を仕込んでおくと、ここでプログラムを一旦止めて、変数の内容などを確認することができます。ver.3.7より前のバージョンでは、import pdbとしておいて、pdb.set_trace()とすれば同様の動作をします。プログラムが一旦停止すると、Pythonは(Pdb)というプロンプトを表示して入力待ちになります。ここで、入力できるコマンドのうち代表的なものは、
(a) p(print) # p abc[ENTER]とすると、変数abcの内容を出力します。
(b) s(step) # s [ENTER]とすると、次の1行を実行して停止します。次の1行が関数のとき、関数の中に入って停止します。
(c) n(next) # n [ENTER]とすると、次の1行を実行して停止します。次の1行が関数のとき、その関数を実行して停止します。関数の中には入りません。
(d) c(continue) # c [ENTER]とすると、停止した位置からプログラムの実行を再開します。
(e) l(list) # l [ENTER] 'l'はLの小文字です。停止した位置の前後のプログラムを表示します。
(f) a(args) # a [ENTER]とすると、現在実行中の関数の引数を表示します。
(g) r(return) # r [ENTER]とすると、現在実行中の関数の最後のreturnまでを実行して停止します。
(h) run # run[ENTER]とすると、プログラムを最初からリスタートさせます。
(i) h(help) # h com[ENTER]とすると、コマンドcomのhelpを表示します。
(j) q(quit) # q [ENTER]とすると、デバグを終了します。
以上で大体のことはできると思いますが、他にも、where，up，down，disable，enable，where，clear，jumpなどのコマンドがあります。hコマンドを使って機能・使い方を調べながらデバグ作業を進めてください。
デバグ機能を利用して、プログラムが期待通りの動作をすることが確認できるまで、デバグ作業を続けます。
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