早大理工数学'25[2]

xy平面上で、連立不等式で定まる領域とy軸のの部分を合わせた図形をDとする。Dに含まれる三角形の面積の最大値を求めよ。


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解答 難問とは言えませんが、「Dに含まれる三角形」という設定に悩まされます。以下では、Dに含まれる三角形そのものの最大を考えるのではなく、Dに含まれる三角形が、の接線とx軸、y軸で囲む三角形Tに含まれることから、Tの面積の最大を考え、T最大のときの三角形がDに含まれることを確認します。

Dの境界線の1つは、 ・・・@
です。より、のとき ・・・A
です。

D内に異なる3点をとり、その中でx座標が最大となる点、2点ある場合にはy座標が大きい方の点をP、もう1点をRとし、そのx座標を (です)とします。このとき、残る1点、即ち、そのx座標となる点をQとします。3点のx座標がいずれも、即ちとなることはありません。三角形ができなくなってしまうからです。
x座標がとなる点がPだけのときは残る2点のうち、Pと結んでできる直線の傾きの小さい方(傾きがともに負の場合は、傾きの絶対値が大きい方)が直線PQとなるように、2点をQRとします。やはり、三角形ができなくなるので、PQPRの傾きが一致することはありません。
ここで、
Rが直線PQの下側にあることに注意して、直線PQの傾きが以上かどうかで2通りに場合分けします。
・直線PQの傾きが以上の場合(右上図の場合)
PDに含まれ、Py座標は、の範囲にあるので、Aより、線分PQは、曲線における接線lから下側にあります(Pが曲線上の点にある場合、線分PQが接線l上に来ることもあります)Rは、直線PQの下側にあります。つまり、△PQRは、接線lx軸、y軸で囲まれる三角形Tに含まれます(であって、PQに来て、Rが原点Oの場合には、Tに一致します)
・直線PQの傾きがより小さい場合(右下図の場合)
曲線における接線mの傾き(Aより)が直線PQの傾きに一致するt が存在(直線PQと平行な接線が存在)します。この接線mを通るので、
 ・・・B
です。直線PQが接線mに一致することはありますが、線分PQが接線mよりも上に来ることはありません。△PQRDに含まれなくなります。つまり、線分PQは接線mから下側にあります。Rは、直線PQの下側にあります。つまり、△PQRは、接線mx軸、y軸で囲まれる三角形Tに含まれます。

以上より、△PQRは、一致する場合も含め、曲線()における接線: ・・・B のどれかとx軸,y軸とで囲まれる三角形Tに含まれます。
Bと
x軸との交点はとして、
Bと
y軸との交点は、として、
PQRの面積は、D内の3 ・・・C で作られる三角形Tの面積S以下になります。Sは、
(とおきます)
 (積の微分法を参照)

においてより、とすると、
より、
増減表は以下のようになります。
t0  1
×0
(0)

増減表より、において、のときに最大になりますが、このとき、Cより三角形T3頂点は、であり、この三角形はDに含まれています。よって、Dに含まれる三角形の面積の最大値は、 ......[]



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なお、解答は、
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