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最終更新日：2024年12月29日
ErrorオブジェクトはJavaScriptのプログラム実行中にエラーが発生したときに生成されるオブジェクトですが、意図的にプログラム中で発生させることもできます。なお、例外も参照してください。
try { 処理1 } catch(error) { 処理2 }
という構文で、処理1でエラーが発生すると、そこで発生したErrorオブジェクトが、catchの引数のerrorに入り、errorの内容に従って処理2を行う、というエラー処理が可能です。Errorオブジェクトのプロパティには、以下にようなものがあります。
error.name エラーの名前、以下のようなものがあります。
RangeError 長さ－1の配列を作ろうとした、あり得ない添字を指定した、というときに発生します。
ReferenceError 存在しない変数に代入しようとすると発生します。
SyntaxError 構文エラーで発生します。エディタでプログラム作成すれば実行前に発生します。
TypeError 演算実行時に想定される型ではないとき、変数名を関数と実行しようとしたときに発生します。
URIError 全角文字を含むURLを指定するといったときに発生します。
DOMException querySelector()メソッドで、あり得ない引数を指定すると発生します。
error.message エラー内容を示す文字列です。
error.stack エラー名、エラー内容を表示し、実行中の関数、実行中の関数を呼び出している関数をリストして表示します(スタック・トレースと言います)。但し、便利なのですが、JavaScriptの標準機能ではなく、非推奨となっています。
Errorクラスは、constructorを持っていて、文字列messageを持つインスタンスを作ることができます。
error = new Error("message");
なお、この'new'は省略可能です。Errorオブジェクトを使って例外を発生させることが可能です。上記のtry構文の中で、throw文を使ってerrorオブジェクトを投げることにより、意図的に例外を発生さることができます。
try {
throw new Error("エラーです。");
}
catch (error) {
console.log(error.massege);
}
とすると、コンソールに、「エラーです。」と表示されます。error.nameには"Error"と入っています。
throw文でエラー・オブジェクトを投げるだけで、対応するcatch()がなければ、例外発生により、プログラムはそこで停止してしまいます。JavaScriptには、C言語のexit()に相当する関数がないのですが、これを利用して、プログラムを中途で強制停止させることが可能です。ここで、プログラムを停止させたい、という位置に、
throw new Error("強制停止");
と入れておくと、コンソールに「強制停止」と表示して、プログラムは動作を停止します。
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