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最終更新日：2025年1月1日
現行の「情報」のカリキュラムでは、プログラミング言語は、VBA，JavaScript，pythonが想定されているのですが、実用的な観点から言えば、Ｃ言語が望ましいのです。
かつて、センター試験時代には、BASICという言語を想定して試験が行われていました。BASICは、1980年代に世界制覇したNEC製PC-9800シリーズ・パソコンに搭載されていた言語ですが、WindowsやApple社製パソコンが主流になるとともにすたれ、センター試験に出題されるBASICのプログラムを動かす環境が存在しない、というような馬鹿げた事態に至りました。
「情報」の試験向けに、VBA，java-script，pythonを勉強することはそれなりの意味がありますが、将来、進学後あるいは就職後に大規模なシステム開発を行う場合に備えて、高校生であっても、Ｃ言語に習熟しておくことで将来研究開発職に着いたときに大きなアドバンテージを得られると思います。Ｃ言語は、文法が簡単なので、Javaなど他の言語にも応用が利きます。
VBAは、Micorosoft社の表計算ソフトEXCELに搭載されています。JavaScriptはインターネットを閲覧するブラウザで動かすことができます。pythonは、IDLEという環境で動かすことができます。
Ｃ言語の場合、Windows上で動作させるMicorosoft社のVisual Studioというシステムがあります。Windows上で動作させるアプリを開発するためには必須のシステムですが、Ｃ言語の習得だけのためには、エディタもセットになっていて(Ｃ言語が習熟できてしまえば、統合環境になっている方が便利なのですが)、やや敷居が高いので、本サイトでは、CYGWINという、Windows上で、UNIX・LINUX環境を実現するシステムを利用することにします。両者ではＣ言語の言語仕様がやや異なりますが、CYGWINの方がプリミティブな動作をするので、学習用としては都合がいいのです。
CYGWINは、今では本屋さんではほとんど書籍を見かけませんが、インターネット上には紹介サイト("CYGWIN"で検索してみてください)が幾つもあり、今なお進歩し続けているステムです。CYGWIN-LINUX系の良いところは、Windowsと違って、基本的に全て情報公開されている、という点にあります。GNUと呼ばれており、すべてフリーソフトウエアの集合体で、世界中の開発者が協力し合って開発が続けられています。Micorosoft社も積極的に情報公開はしていますが、システムのコアな部分になるとブラックボックスになってしまいます。
CYGWIN環境で、Ｃ言語を動作させるためのソフトは、gccと言います。以下で、gccの利用法を簡単に説明します。より深く知りたい場合には、詳述しているウェブサイトも多数存在するので、検索してみてください。
CYGWINシステムをWindows上に導入する方法を説明します。費用はかかりません。導入にあたり、パソコンのCPUが64bit動作か、32bit動作か、ハードディスクの空きがどの程度あるかを確認しておきましょう。導入する範囲によってディスク上のサイズも異なりますが、64bit版で４ギガバイトほどは必要で、余裕を見て10ギガバイト以上の残りがあるか確認しておきましょう。
gccを動かすためのCYGWIN環境で使用するコマンドについて説明します。CYGWINは、Windows上でLINUX，UNIXの環境を実現するソフトウェアなので、LINUX同様のコマンドが使えます。
gccによって、プログラムを開発する大まかな流れを説明します。Ｃ言語はコンパイラと呼ばれる言語で、コンパイルという作業が必要になります。まず、エディタでソース・プログラムを作ります。次に、gccを動作させてコンパイル・リンク作業を行い、実行ファイルを作成します。
Ｃ言語の基本文法・関数について説明します。システムによって、やや文法や関数に異なる部分がありますが、基本的なところは同じです。
パソコンに何か仕事をさせたいとき、まず、データ・ファイルやキーボードからデータを読み取って、そこに何らかの処理を行って、結果を出力することになります。その際のデータの入出力を行う関数について説明します。
データ・ファイルに書かれている内容は文字列の形で表現されます。これを読み取るために必要となる文字列操作関数が様々用意されています。
記憶領域操作関数、ファイル操作関数、数学関数、時間関数などの関数について説明します。すべての関数を把握しなくても、必要となった時点でネット検索すれば、大抵の操作は、あらかじめ用意されています。
どの言語でもそうですが、プログラムを書いたから自分の想定通りの動作をする、という訳ではありません。思い違い、想定外の場合、関数の使い方の誤り、など、最初に書かれたプログラムには色々とミス(「バグ」と言います)が入り込んでいるので、これを一つずつ丁寧に修正追加して行く必要があります。この作業を「デバグ」と言います。忍耐を必要とする苦しい作業が長く続きますが、逆に言うと、デバグ作業こそがプログラム開発の楽しいところでもあります。
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